稼ぎに追いつく貧乏あり
真面目でも貧困になる時代
元々は”稼ぎに追いつく貧乏なし”という諺なのですが、意味としては黙って真面目に働いていれば貧乏になることはないから黙って文句を言わないで働いていなさい!みたいな意味なのですけど本当にそうでしょうか?
私の場合は普通の人とは少し違った環境で、仕事をしているのが自宅が競売になってしまった人の不動産を任意売却する業務ですから”稼ぎに追いつかれた貧乏”を日常的に目にしているのですけど、はっきり言えるのが現実は稼ぎに追いつく貧乏は沢山あるという事です。
つまり何が言いたいのかと申しますと
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誰にでも不測の事態が舞い降りる
お客様の中で少なくない方が数年前まで普通に会社員として働いていて、住宅ローンの支払いも生活にも何の問題もなく過ごしていた人がいらっしゃるのが事実です。
それが事業所の閉鎖ですとかリストラですとか職場のストレスで体調を崩されたりのようなものから、冠婚葬祭が重なってしまったので消費者金融に手を出して、気がついたら利息がかさんで住宅ローンは滞納していなくても、消費者金融から強制競売を申し立てられてとか、実に様々な理由で競売に至っています。
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稼ぎを追い越す住宅ローン負担を加速させない
最近はあまり見かけないような気がしますが家賃並みの支払で家が持てる!頭金なし!という謳い文句での住宅販売に飛びついた人も少なくないと思いますが、ボーナス払いが小さく書かれていたり確かに住宅ローンの支払は家賃並みかもしれないけど、固定資産税とか高い町内会費とか浄化槽に毎月1万円かかるとか、マンションでしたら修繕積立金と管理費で毎月2万円かかるとか家が持てる嬉しさで見えなかったことが引っ越しして落ち着いてから、ずっしりのしかかってきて貧乏が追いついてきたなんて人も意外といらっしゃるのではないでしょうか?
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冷静な状況判断と時には見切り千両
税金にしても民間からの借り入れにしても滞納をしてしまいますと遅延利息が非常に高いのです。
いつかはなんとかなると楽観的に考えていると数年で遅延利息が高額になってしまってリカバリーが非常に難しくなって選択できるのは自己破産だけなんて事にもなりかねません。
ですから真面目に働いていたとしても貧乏が追いついてきていないのか、そのリスクはないのかをいつも注意して、もしその危険性が有るのであれば1日でも早く有効な手を打つことが大切だと思います。
稼ぎに追いついた貧乏というのは早い段階なら対応が楽ですけど、追い抜かれますと一気に加速されてしまいますのでひっくり返すことは結構な労力を必要とする事になってしまいます。
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