家を失い借金も残る(住宅ローンの事故率)
住宅ローンの事故率は2%弱
古い情報しか手元にないのですが住宅ローンの事故率(返済が滞って回収不能になった融資)は2%弱との事です。
民間金融機関の集計資料はないのですが国土交通省 住宅局が発表した資料(古いですが)
これを見ますと右肩上がりで増えておりまして金額的には一件あたり1500万円前後という事になります。
持ち家が競売になる確率は約1%なのですが、住宅ローンが払えなくなって半分くらいが差し押さえになって競売になる計算です。
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問題は進むことも退くことも出来ない状態になる事
不動産価格が右肩上がりで上昇しないまでも、住宅ローンの支払が難しくなったら家を売却してしまえば、借金がチャラになるなら返済が出来なくなっても競売にまで発展する事はもっと少ないと思うのです。
住宅ローンは元利均等方式が一般的ですから最初のうちは利息の支払いばかりで元本は全然減らないのですよね。
金利によって大きく違いますが返済期間の半分まで支払い済みとしても元本も半分になっている事は絶対なくて、まだ債務は70%残っているというのが普通です。
上記の元利均等方式の残債務と資産価値の経年下落を図にすると
もちろん金利とか値上がりエリアか下落エリアか等で変わってくるのですけど、最悪の場合ではローンを完済するまで常にオーバーローン状態の場合があります。
土地の資産価値を計算に入れて無い?
いえいえちゃんと考えてます。
日本の一般的な木造住宅は20年から30年で資産価値がゼロになるという考え方が有りますが、土地に関しては下落するにしても建物とは違いますから、残債務が上回るオーバーローン状態は表ほどにならないと思われた方も少なくないと思います。
しかしこれが難しいところで都心部などの土地価格が高額な場所以外では、建物の撤去費用とか残置物の処理ですとか、土地の価格以上に更地にする費用がかさんでしまう場合が少なく無いのです。
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結局オーバーローン状態で打つ手が無くて立ち尽くす
様々な理由で住宅ローンの支払が難しくなってしまった人は一定の割合で発生しますが、家を売却して手放すということはホームレスになるか、新たにアパートを借りるなり住処を用意しなくてはいけなくなるのですが、引っ越し代もかかるし、家賃も発生するし、家を手放しても数百万円の借金も残るからそっちの支払いを・・・で困っていらっしゃる方と沢山お話をしてきました。
よく銀行に相談しても冷たいって話も聞いています。
けど今は法整備や救済制度も色々出来ていますので対策はあるのです。
そんな方はご連絡を頂ければと思います。
ミライエ 田中 勝
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