落札された不動産に住み続けると(お金が無いので引越しできない)
競売決定から約7か月後が明け渡しの目安
誰一人として入札(札入れ)する人がいなくて競売が不成立になった場合を除いて、落札者(一番高い金額を払う人)が決定して、代金の支払いが完了した時点で所有権の移転(所有者の変更)登記が行われて、所有者が代わって新しい持ち主の家になりますので、今まで住んでいた人(競売申し立てられた元の所有者)は、それまでに家を明け渡して出て行かなくては行けません。
そのまま住み続けていると不法占拠状態ですが、本当に不法な事をする人もいればない袖は振れぬ!みたいな人も意外と多いのが現実です。
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お金が無い、引越し先も無いという経済的な理由で出ていけない
別に今まで住んでいた家に居座って嫌がらせをするつもりは無くても経済的な理由で出ていけない人がいます。
(昔は占有屋と呼ばれる不当に建物を占拠して高額な立退料を要求するような輩が確かに存在していましたが、法律が整備されて今ではいなくなりました。)
そりゃ借金が返せなくて自宅を競売にかけられているわけですし、多くの場合において自宅を売却しても多額の借金が残るケースが多いのですから、じゃっとばかりにさっさと新しいアパートを借りて引っ越し業者を手配するような事は出来ないと思います。
そんなわけで仕方がないので住み続けていると、やがて裁判所に申し立てられて強制的に(物理的に人の手で)排除されてしまう事になりますが、現実はどんなケースが有るのでしょうか?
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新しい所有者に相談して助けてもらう
建前ではない事ですし新しい所有者の方の考え方次第なのですが、強制的に排除すると言っても手続に時間がかかりますし、人が立ち入って排除するには労働者に日当を払わなくてはいけませんし、ある程度のお金と時間がかかってしまいます。
であれば10万円程度払って穏便に出て行ってくれるなら、その方が安上がりで早く解決できると考えてくれる場合も有ります。
ただそれはラッキーって事で期待はしない方が良いと思います。
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役所を頼るのも一手ですが
お住まいの市町村役場に相談してみる方法も有ります。
働けない事情があるなどの場合は一度聞いてみるのも良いでしょう。
但し働ける場合はとにかく収入を確保して新しい生活設計を考えるのが一番なのです。。
乗り越えようとする意志がある限り道は有るのですから。
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